top of page

「体質」の治療とは





こんにちは、院長の岩島です。


鍼灸治療でよく言うのが

「体質」への治療です。


聞いたことありますでしょうか。

不思議だと思いませんか、体質の治療だなんて。


皆さんのカラダに異常が現れたら、それは

「症状」ですよね。

違和感くらいのものだったら

「症状」の一歩手前かもしれません。


その「症状」や違和感には原因があると思います。


思い出して下さい。

仕事を頑張り過ぎた、寝不足だ、転んだ、

嫌な体験をした、運動で身体を酷使した、


いろいろあると思います。


ここで、不思議に思うのが、

同じ体験、同じ状況にいた方、皆が

同じ症状を出すかというと

そうではありませんよね。


そこで関係するのが、随伴症状や「体質」です。


随伴症状とは、

その方が持っている他の症状のこと。

メインの症状が主症状で、腰痛としたら

随伴症状は、次に気になる症状の、膝痛であったり。


当然、膝の痛みがある方と無い方では動きや、腰への負担も変わりますので

この場合、随伴症状があるからこそ、この方は腰痛が出たと

言えると思います。


でも、この随伴症がないのに、症状の個人差が出るのは何故でしょう。


それに関係するのが「体質」です。


これはフィルターと思って下さい。

何か出来事があったとして、その出来事が

そのフィルターを通ると

人によって異なる、症状という形になって現れるんです。


この体質について、

中医学(東洋医学)では、大まかに


「気虚」

「血虚」

「陰虚」

「陽虚」

「瘀血」

「痰湿」

「気滞」


といったものが挙げられます。


あまり耳慣れない言葉だと思いますが、


車に例えると、


☆「気虚」はエンジンオイルが足りていない、または劣化している状態と思って下さい。

  (詳しくは、「気虚」について掘り下げた記事をお楽しみに)


☆「血虚」は、ガソリン不足、ガソリンの質が悪くなっている状態

  (詳しくは、「血虚」について掘り下げた記事をお楽しみに)


☆「陰虚」は、車のエンジンルームや本体の冷却装置が壊れている状態

  (詳しくは、「陰虚」について掘り下げた記事をお楽しみに)


☆「陽虚」は、エンジンが温まりずらくなっている状態

  (詳しくは、「陽虚」について掘り下げた記事をお楽しみに)


☆「瘀血」「痰湿」は、車の内部でうまくシステムが機能せずにいることで、

  劣化した液体が、システムに残り、付着して不具合を起こす状態

  (詳しくは、「瘀血」「痰湿」について掘り下げた記事をお楽しみに)


☆「気滞」は、エンジンオイルやガソリン、劣化した液体を流すことができず、

  全体に不具合を起こしている状態

  (詳しくは、「気滞」について掘り下げた記事をお楽しみに)


実際は、少しニュアンスが異なるものもありますが

車も、個体差がありますので、壊れやすいものや嫌に丈夫なものが、

同じ車種でもあったりします。人と比べたら少ない個体差ですが。


人と比べて個体差が少なくとも、

車検が1年、2年に一回は必ずあります。

人が、点検しないで済むわけがないと治療しながら

いつも思います。


こうして、車に例えると

分かりずらいという方もいるかもしれませんが(苦笑)


言い換えると、元々持っているシステムの弱点です。


普通にシステムが機能している方と、

ガソリンが足りていなかったり、原動力であるエネルギーを作るのが

うまくない方を比べたら、


同じ出来事を経験したら、体へのダメージに差が出ます。


これが「体質」というものです。


面白いのが、中医学は

ここへアプローチできる医学なんですね。

また詳しくは、別の機会に。








Comments


最新記事
アーカイブ
カテゴリー
bottom of page